サンウルブズ 今季国内最終戦も完敗で最下位確定

[ 2019年6月1日 20:03 ]

スーパーラグビー第16節   サンウルブズ 19―42 ブランビーズ ( 2019年6月1日    秩父宮 )

<サンウルブズ・ブランビーズ>ホーム最終戦に敗れたサンウルブズフィフティーン
Photo By スポニチ

 今季国内最終戦だったサンウルブズは、オーストラリア・カンファレンス1位のブランビーズに完敗し、リーグ全体最下位(15位)が確定した。今季の通算成績は2勝12敗の勝ち点12。今季の残り試合は2戦で、次戦は8日(日本時間9日)のストーマーズ戦(ケープタウン)となる。

 ファンの祈りは届かなかった。試合開始46秒、この日はFBに入ったマシレワのハイパントキックからの攻撃でWTBサウマキがトライ。逆転された後の前半35分には、再びマシレワが約40メートルを一人で突破してトライを挙げて、12―21で折り返し。しかし後半は規律の乱れからペナルティーが多発。相手が得意とするゴール前でのラインアウトモールに持ち込まれ、同じパターンで3トライを許し万事休す。スコット・ハンセン・ヘッドコーチ代行は「規律を守れば、そういうこと(被トライ)もなかった」と話したが、チーム力として劣っていることの現れだった。

 今季は9月にW杯が控える日本代表の強化が最優先され、サンウルブズは日本代表資格を持たないマーキープレーヤー中心に1月に活動を開始。シーズンに入ると代表とたびたびメンバーの入れ替えが行われ、ここまで14試合で同じ先発メンバーの試合は一つもなかった。ハンセンHC代行は「言い訳はしない。ジャージーを着れば、お互いのために戦っている」としつつも、「正直に言えば、コンビネーションでは難しい面があった」と認めた。

 今季の2勝はシーズン前半の3月に、いずれも敵地で挙げたもの。本来ならチームの連係や一体感、成熟度が増すはずの後半戦に、2度も零敗を喫したことが、サンウルブズの現状や立ち位置を表している。会見の最後にハンセンHC代行は「サンウルブズのサポーターがスーパーラグビーで一番だと思う」と感謝。その世界一のファンに勝利を届けられなかった悔恨が表情ににじんでいた。

続きを表示

2019年6月1日のニュース