サンウルブズ7連敗も マシレワ意地の“コマネチ・パフォ”

[ 2019年6月1日 19:49 ]

<サンウルブズ・ブランビーズ>前半34分 トライを決めるサンウルブズ・マシレワ(左)(撮影・久冨木 修)
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 今季国内最終戦となったスーパーラグビー・サンウルブズは、同じオーストラリア・カンファレンス1位のブランビーズに19―42で敗れて7連敗を喫した。FBセミシ・マシレワ(26=近鉄)が執念のトライを挙げるなど奮闘したが、通算2勝12敗で2試合を残して今季のリーグ全体最下位(15位)が確定してしまった。

 7―21の前半35分、サンウルブズに最大の見せ場が訪れた。敵陣10メートルラインでボールを受けたマシレワが、一気に加速。1人、2人と相手を抜き去ると、さらに爆走だ。5人を抜き去る約40メートル独走トライを挙げ、秩父宮のボルテージは最高潮。いつものように芸人「江頭2:50」のモノマネ・パフォーマンスで喜びを表現。午後2時15分開始で前半35分に挙げたトライのパフォーマンスは午後2時50分と運命的な時間だった。さらに両手を膝付近に構え、切れ味鋭いコマネチ・ポーズを披露してみせた。

 サンウルブズとブランビーズの地力の差は明らか。それでもマシレワが一矢報い、会場を沸かせてみせた。マシレワは「(江頭ポーズを)久しぶりにできた」と笑顔を見せ、コマネチ・パフォーマンスについては「昨日、ホテルのロビーでファンと会話して教えてもらったんだよね」と恥ずかしそうに笑う。試合前にSH内田から両手を下から鋭く振り上げることを教わったという。「トライが終わって、ピッチに戻る時にお客さんの声が聞こえてきた。凄くハッピー」とマシレワ。今季ホーム全敗は紛れもない事実だが、チームやファンのために意地のトライを挙げた男がいた。

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2019年6月1日のニュース