東京五輪聖火リレー ルート概要を発表 857市区町村を巡る121日間、約1万人が参加

[ 2019年6月1日 11:41 ]

東京五輪聖火リレーのルート(C)Tokyo2020
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 2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会は1日、東京五輪聖火リレーのスタート300日前を記念したイベントを都内で開き、聖火リレーのルート概要を発表した。聖火は来年3月26日に福島県楢葉町・広野町の「ナショナルトレーニングセンターJヴィレッジ」をスタート。47都道府県、全国1741市町村の49%に相当する857市区町村を巡る121日間、約1万人のリレーで、同年7月24日の開会式で新国立競技場の聖火台に点火される。

 ルートは日本を代表する文化財や景色がある場所を数多くカバー。世界遺産では厳島神社(広島)や富士山(静岡、山梨)、今夏に登録が決まる見通しの百舌鳥・古市古墳群(大阪)、歴史的建造物では姫路城(兵庫)や錦帯橋(山口)、自然豊かな景色ではニライカナイ橋(沖縄)や原尻の滝(大分)、近現代の建築物では瀬戸大橋(香川)や横浜赤レンガ倉庫(神奈川)、スポーツ施設では駒沢オリンピック公園(東京)や白馬ジャンプ競技場(長野)が含まれるほか、震災からの復興の象徴として「奇跡の一本松」(岩手)、「南三陸さんさん商店街」(宮城)、熊本城(熊本)もコースに入っている。

 都道府県を巡る順番は(1)福島(2)栃木(3)群馬(4)長野(5)岐阜(6)愛知(7)三重(8)和歌山(9)奈良(10)大阪(11)徳島(12)香川(13)高知(14)愛媛(15)大分(16)宮崎(17)鹿児島(18)沖縄(19)熊本(20)長崎(21)佐賀(22)福岡(23)山口(24)島根(25)広島(26)岡山(27)鳥取(28)兵庫(29)京都(30)滋賀(31)福井(32)石川(33)富山(34)新潟(35)山形(36)秋田(37)青森(38)北海道(39)岩手(40)宮城(41)静岡(42)山梨(43)神奈川(44)千葉(45)茨城(46)埼玉(47)東京。詳細な走行経路は今年12月に発表予定だが、組織委によると、聖火リレーの全国民に対する「人口カバー率」は98%。リレーを実施する市区町村へ車・電車などで1時間以内に行ける距離の人口から算出したもので、多くの国民が聖火リレーを見る機会を得られるルートになっているという。

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2019年6月1日のニュース