ガトリンが小学生に特別授業「敬意が大事。競争相手も同じぐらい頑張っている」

[ 2019年5月16日 17:45 ]

大阪市内の小学校で陸上教室を開いた陸上短距離のジャスティン・ガトリン
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 2004年アテネ五輪陸上男子100メートル金メダルのジャスティン・ガトリン(37=米国)が16日、大阪市が主宰する「夢・授業」の講師に招かれ、市立鯰江東小で特別授業をした。6年生70人に速く走る秘けつを実演。強めの日差しの中、約1時間、熱がこもった指導をした。

 代表で指導を受ける児童1人1人に名前を聞き、握手をした。

 「敬意を表すことが大事。競争する相手というのは、自分と同じぐらい頑張っています。そういう相手に、敬意を表すことが大事。相手を蹴落としても夢が叶うとは限らない」

 子どもたちへのメッセージは他にもある。

 「常に学び続けること、絶対に諦めないことを忘れないでください。なにも五輪選手になりなさいと言っているのではありません。先生でもいい。医者でもいい。弁護士でもいい。何でもいいです。地域を助け、次の世代に役に立つようになってほしい」

 19日のセイコー・ゴールデン・グランプリ(ヤンマースタジアム長居)に出場する。そのチケットを子どもたちにプレゼントする粋な計らいも見せた。

 過去に2回のドーピング違反があった。資格停止処分が明けた後の15年に9秒74の自己記録を出すなど、長く活躍を続けている。37歳のベテランは「年齢との戦いはありません。結局、メンタルと姿勢ということです。それがあったからこそ、ここまで戦ってこられました。年齢は全く関係ありません」と、今秋の世界選手権、来年の東京五輪での活躍を誓った。

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2019年5月16日のニュース