白鵬 平成の悔いは「連勝記録が63で止まったこと」令和へは「これからも成長」と飛躍期す

[ 2019年4月30日 15:51 ]

<夏場所番付発表>番付の自分の場所を指す新入幕の炎鵬(右)と白鵬(撮影・篠原岳夫)
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 3月の大相撲春場所を全勝で制した白鵬(34=宮城野部屋)が30日、東京都墨田区で会見し、令和最初の場所で東の正横綱に戻った番付を眺め「一生忘れないというか、番付とともに残る。やはりうれしい」と感想を口にした。

 幕内在位は90場所となり、琴ノ若(現佐渡ケ嶽親方)と並んで史上7位となった。平成最後の日に42度の優勝を刻んだ平成について「本当に成長させてもらった」と振り返り、令和に向けて「これからも成長していかないといけない」とさらなる飛躍を期した。

 平成の思い出を問われると「悔いが残ったのは連勝記録が63で止まったこと」と、2010年九州場所2日目に平幕・稀勢の里(現荒磯親方)に敗れ、双葉山の69連勝を超えられなかったことを挙げた。ただ、負けた悔しさはエネルギーになったようで「黒星があったからこそ、ここまでやれた。頑張らないといけないというモチベーションになった」と話した。

 春場所では全勝優勝を決めた千秋楽の鶴竜戦で右上腕の筋肉を断裂した。春巡業は取組から外れ、相撲を取る稽古ができず、下半身を中心に鍛えた。春巡業で一時帰京した際には主治医の診断を受け、「10あったものが10にはならないと言われた」という。ただ、徐々に回復傾向にあり、「巡業の初めは痛みがあったが、だんだん動く状態になってきた」と説明した。節目や記録にこだわる横綱は、令和最初の場所での優勝について「そういうのがモチベーションであったり目標であったりする」と明かしながらも「どうにもならない時もある。じっくり構えて時を待つというか、(そういうことが)これからの相撲スタイルかなと思う」とも話した。

 新番付では自身がスカウトした同部屋の炎鵬が新入幕を果たした。やはり自らが角界へと導いた石浦も幕内残留が決まったことで、白鵬が夏場所に出場した場合は宮城野部屋の力士だけでの横綱土俵入りが実現する。「(スカウトした2人と一緒の土俵入りという)夢をかなえるし、うれしい」と弟弟子の成長に目を細めていた。

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2019年4月30日のニュース