金谷 令和初戦はジャンボ&遼と同組「自分らしいプレーを」

[ 2019年4月30日 23:20 ]

平成最初の中日クラウンズを制したグレッグ・ノーマンと尾崎将司の写真パネルの前で笑顔を見せるアマチュアの金谷拓実(東北福祉大3年)
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 男子ゴルフの令和第1戦、中日クラウンズ(賞金総額1億2000万円、優勝賞金2400万円)は5月2日から4日間、愛知県東郷町の名古屋ゴルフ倶楽部和合コース(6557ヤード、パー70)で行われる。30日には予選2日間の組み合わせが発表され、4月のマスターズで予選通過を果たした金谷拓実(20=東北福祉大3年)はツアー通算94勝の“レジェンド”尾崎将司(72=I.S.T)、数々の日本ツアー最年少記録を打ち立てた同14勝の石川遼(27=CASIO)と同組でラウンドすることが決まった。

 海外メジャー初挑戦だった4月のマスターズで金谷は58位という成績を残した。東北福祉大の先輩、松山に続く日本人2人目のローアマには2打及ばなかったが、米ツアー1勝の小平が61位に終わり、日本の賞金王・今平が予選落ちしたことを考えれば上々のメジャーデビューだった。

 女子ゴルフ界で“黄金世代”と騒がれる同期の勝みなみらに比べれば地味だが、15年には日本アマを史上最年少の17歳51日で制し、17年には日本オープンで優勝した池田に1打差の2位と新時代の“主役”として十分な結果を残している。

 ――2016年以来、3年ぶりの和合になりますが、コースの印象は。
 「そうですね。難しいなあって。凄く狭くて、グリーンも砲台で小さいし、傾斜が強いんで、ティーショットをいい位置に打って、いいところから狙わないと難しくなるんじゃないかなって思いました」

 ――前回より飛距離は伸びてると思いますが、そこでコースの印象が変わったところは。
 「う~ん、まだ、分かんないですね」

 ――初めてのマスターズで予選をクリアしました。それに比べると。
 「いやあ、そんなに甘くはないと思うので、とにかく自分のベストを尽くしてやるだけだなと思います」

 ――オーガスタ・ナショナルを経験して一番学んだことは。

 「プレーに関しては最後まであきらめちゃいけないっていうのは感じましたね。2日目、結構、予選通過が厳しい状況でも最後まであきらめなかったから予選通れたと思うし、3日目、4日目はザック・ジョンソン選手だったり、デシャンボー選手とかケビン・キズナ―選手と回ってその選手それぞれの特長とか、どういう風にプレーするんだなあというのが見れたのが一番良かったと思います」

 ――飛距離に関しては。
 「予選通過はできたんですけど、優勝争いとか上ではもっともっと飛ばさないとやっていけないというのはしみじみ感じましたし、今はそれに向けて取り組んでる途中です」

 ――同じくマスターズ初出場だった賞金王の今平選手は最低でももう10ヤード、願わくはもう15ヤード飛距離がほしいと話していましたが、金谷選手は。
 「最終日に回ったデシャンボー選手とかは凄い飛んでたんで、優勝争いとかするんだったらあのくらい飛ばないと苦しいのかなあって。まだ、1回しか経験してないんで詳しくは言えないですけど、あのぐらい飛ばさないとダメなんだなと思いました」

 ――デシャンボー選手にはどのくらい置いて行かれましたか。
 「30ヤードくらいは置いていかれたんじゃないですかね」

 ――テレビの実況で自分以外の選手のプレーは見ないというのがありましたが。
 「プレーしてる時は自分のことに必死だったんで、そんな見る余裕はなかったですけど、やっぱ、見えてきますよね」

 ――飛距離アップにはどのようなアプローチを。
 「やっぱりトレーニングを。それで体を大きくして振れるようにならないと飛ばないから」

 ――今大会が男子ゴルフの令和最初のトーナメントになりますが。
 「ボクまだ(改元が)1回目なんで分からないですね。初めてなんで(笑い)」

 ――令和は自分の時代だというような意気込みは。
 「時代が変わるからというのはあんまりないですけど、まあ、自分のことをやるだけだと思うし、ハイ」

 ――予選ラウンドの組み合わせは。
 「ジャンボさんとは初めてです。石川選手とは何度か回らせていただいてますけど、正式なトーナメントでは初めてだと思います」

 ――ジャンボさんとのラウンドは。
 「光栄です。ボクがゴルフ始めるころには凄い選手でしたし、でも分かんないですけど」

 ――ジャンボさんが最後にツアー優勝したのは2002年ANAオープンですが、その時は。
 「まだ、幼稚園のころです」

 ――金谷選手にとって最初に記憶のあるプロゴルファーは。
 「片山晋呉選手とか谷口徹選手とかですかね」

 ――ジャンボさん、石川選手とのラウンドはたくさんのギャラリーの注目を集めることになると思います。
 「たくさんの方に応援していただくことは励みになると思いますし、それに恥じないような自分らしいプレーをできればいいなあと思います」

 ――金谷選手は令和をどういう時代にしたいですか。
 「何て答えればいいんですかね(笑い)」

 ――この大会で優勝というのはイメージできますか。
 「とにかく自分のベストを尽くすだけだと思うので、結果は後からついてくるものだと思うし、とにかく自分のプレーができたらいいなと思います」
 

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2019年4月30日のニュース