炎鵬、新入幕 初土俵から所要13場所 スピード昇進も謙そん「速すぎる出世」

[ 2019年4月30日 12:21 ]

<夏場所番付発表>番付の自分の場所を指す新入幕の炎鵬(右)と白鵬(撮影・篠原岳夫)
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 大相撲夏場所での新入幕が決まった炎鵬(24=宮城野部屋)は東京都墨田区で会見に臨み、2017年春場所の初土俵から所要13場所での幕内昇進に「まさかここまで上がれるとは思っていなかった。速すぎる出世」と自身でも驚いていた。

 宮城野部屋からは16年九州場所の石浦以来の新入幕で、石川県出身では16年初場所の輝以来で戦後11人目、金沢学院大出身では初めて。しかも、節目は新元号の令和で迎える最初の場所と重なり、「これも何かの巡り合わせだと思う。時代を切り開いていく存在の一人になるように頑張っていきたい」と意気込んだ。

 1メートル68、100キロの小兵ながら、相手の懐に入っての投げやひねりなど多彩な技を持つ。再十両となった昨年秋場所からは前に出る相撲も増え、十両で4場所連続勝ち越しで幕内までたどり着いた。「体が小さくても闘えると、子どもたちに夢を与えられるようになりたい」と幕内でも真っ向からの攻めを目指す。抱負を聞かれると「2桁ですね」と即答した。新入幕で10勝以上を上げれば三賞候補となる。「(欲しいのは)もちろん技能賞。小兵として認めてもらえたという勲章になる」と照準を定めた。

 今後、対戦してみたい力士を聞かれると、自らをスカウトした兄弟子の白鵬の名前を挙げた。同部屋で対戦するには優勝決定戦に進出するしかない。「教えてもらったものをその一番で出せたら、おれほど幸せなことはない」。小さな体とは対照的な壮大な目標に向け、令和最初の場所で幕内力士としての一歩を踏みだす。

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2019年4月30日のニュース