令和初の番付お披露目 貴景関「新時代を代表」

[ 2019年4月30日 11:32 ]

 日本相撲協会は30日、改元後初の本場所となる大相撲夏場所(5月12日初日・両国国技館)の新たな番付を発表し、初めて「令和」の元号が記された番付表がお披露目となった。新大関の貴景勝関(22)=本名佐藤貴信、兵庫県出身、千賀ノ浦部屋=は「令和という新しい時代を代表する力士になりたい」と抱負を述べた。

 新元号での新大関となった貴景勝関は東京都台東区の千賀ノ浦部屋で、平成最後となる番付発表の記者会見に臨み「とにかく全力を出し切りたい」と強く意気込んだ。

 先場所優勝の横綱白鵬関(34)=本名ムンフバト・ダバジャルガル、モンゴル出身、宮城野部屋=は東京都墨田区内で会見し「(平成に)成長させてもらったし、これからも成長していかないといけない。新元号が始まる。自分も変わっていかないといけない」と静かな口調で語った。

 国技館では力士が記念の番付表を受け取り、各部屋に持ち帰った。「昭和の大横綱」と呼ばれた大鵬(故人)の孫で、幕下力士の納谷(大嶽部屋)は「負けより勝ちを多くして、いい時代にしていきたい」と話した。

 一般販売も始まって、午前6時前には雨の中を約30人が並んだ。番付表を手にして令和の字を見詰める人もいた。(共同)

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2019年4月30日のニュース