“舌好調ランナー”新谷 五輪へ女子1万「優勝しかない」

[ 2019年4月22日 05:30 ]

陸上 アジア選手権第1日 ( 2019年4月21日    カタール・ドーハ )

アジア選手権金メダル獲得を至上命題に掲げる新谷
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 ハリーファ国際スタジアムで開幕した。13年モスクワ世界選手権女子1万メートルで5位入賞後に一時引退し、昨夏に電撃復帰した“舌好調ランナー”新谷仁美(31=ナイキTOKYO TC)は23日の1万メートルに出場する。20年東京五輪の出場資格に関わる世界ランキングのポイントを得るため、金メダル獲得を目指す。

 トラックの実力者が4大会ぶりにアジア選手権に参戦した。その理由は東京五輪に直結するからにほかならない。新谷は「重要な大会に選んでもらったことはチャンスで優勝しかない。肌のダメージ対策だけは徹底したいと思います」と自信たっぷりだ。

 13年モスクワ世界選手権後に現役を引退したが、トラックへの思いを断ち切れずに18年6月に現役復帰した。日本代表は実に6年ぶり。自らを過去の実績しかない「なんちゃってアスリート」と評すが、1月の都道府県駅伝の7人抜きなど圧巻のパフォーマンスは健在だ。「若さがなくても十分勝負はできる」と勝利で再び新谷の名前をアジアにアピールする。

 ≪福島練習不足≫女子100メートル予選で日本記録保持者の福島千里(30=セイコー)が11秒92の全体16位で22日の準決勝に進出。本調子とは程遠いレース内容に「いきなり、どうしましょう…」と頭を抱えた。昨夏から続くアキレス腱の痛みは3月の米国合宿でほぼなくなったというが、練習量が足りていない。「天才ではないので、練習しなくて良いタイムが出るわけじゃない」と結果にいら立ちを隠せなかった。

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2019年4月22日のニュース