“主将”大也、7年目で初の大役 アイデアマンが低調ムード打破

[ 2019年4月13日 05:30 ]

日本代表合宿

日本代表合宿の公開練習後、記念撮影する瀬戸大也(左から2人目)ら選手たち
Photo By 共同

 競泳の世界選手権(7月、韓国・光州)に出場する日本代表が12日、都内で練習を公開し、男子主将に瀬戸大也(24=ANA)が決まった。初代表から7年目で初の大役に「僕が最初に代表に入った13年は北島康介さん、寺川綾さんが良い雰囲気をつくってくれた。皆に意見をもらいつつ、良い雰囲気になるように心掛けたい」と決意表明した。

 既に改革案もある。全選手がそろう世界選手権前に自己紹介があり、各自が名前と種目を告げるのが通例だが、瀬戸は「自己紹介の時に長所、短所、チームのために何ができるか、なども言ってもらいたい」と構想を語った。初手で一人一人の特徴を掘り下げ、互いの距離を縮める時間を短縮する狙いがある。

 練習では逆モーションで、足を前にして進む変則泳法によるメドレーリレーを実施。不細工な泳ぎをする選手が続出し、爆笑に包まれたが、このレクリエーションを提案したのも瀬戸だった。平井ヘッドコーチは「ポジティブシンキングでチームを引っ張ってほしい」と期待する。2年連続で女子主将に就任した大橋悠依(23=イトマン東進)は「大也君の想像力に乗っかりたい」とサポート?に徹する構えだ。

 代表選考会を兼ねた日本選手権はモチベーション低下を理由に欠場した萩野、白血病を患う池江の不在もあり、世界選手権への派遣標準記録を突破したのは個人、リレー種目を合わせて17人にとどまった。追加選考会となるジャパン・オープン(5月30日~6月2日)後に最終人員が固まる予定。アイデアマンの主将が低調ムードを打破する起爆剤となる。 

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