三浦璃来&市橋翔哉ペアは6位 シニア挑戦の来季へ収穫の自己ベスト

[ 2019年4月13日 16:56 ]

フィギュアスケート世界国別対抗戦 ( 2019年4月13日    マリンメッセ福岡 )

<世界国別対抗 ペア>シーズンベストで今季を締めくくった三浦 璃来・市橋 翔哉組(撮影・長久保 豊)
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 ペアのフリーが行われ、日本の三浦璃来(17=大阪ク)、市橋翔哉(21=関大)組は92・98点で6位だった。

 主戦場のジュニアから1つ増える3種のリフトをこなしながら体力の限界まで演じきり、自己ベストをマーク。三浦は「リフトが3つできて、当たり前だけどうれしい」と笑顔を見せ、市橋も「最後の方は思考能力がなくなった。終わってホッとしています」と汗を拭った。

 ともにシングルスケーターだったが、15年にペアを結成。故障が多く、入院も強いられた市橋が「辞めたい気持ちで、スケートから遠ざかっていた」という時、練習拠点が同じだった三浦に「やってみない?」と背中を押されたことが挑戦のきっかけだった。昨年12月の全日本選手権では、公式練習中に三浦が右足首じん帯を負傷。常に危険と隣り合わせだが、市橋は「2人で一つの技をこなすダイナミックさが一番、凄い」と目を輝かせる。今年3月の世界ジュニア選手権では14位。大舞台の世界国別対抗戦も経験し、来季からは主戦場をシニアに移す。

 他国の5組には大差をつけられた。だが、ハートに火が付いた。市橋は2人の思いをこう表現した。「下から見上げる雲の上の存在に近づきたい」――。世界のトップと競った博多の銀盤を経て、三浦、市橋ペアはきっと強くなる。

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