ジョセフ日本 W杯イヤー“初勝利”、FB松島2トライ

[ 2019年4月6日 05:30 ]

<ハイランダーズB・ウルフパック>前半、トライを決める松島
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 ラグビー日本代表候補「ウルフパック」は5日、ニュージーランドのダニーデンでスーパーラグビーのハイランダーズBと強化試合を行い、46―21で快勝した。複数の選手が負傷交代を余儀なくされる中、FB松島幸太朗(26=サントリー)が2トライの活躍を見せてW杯イヤー“初勝利”に貢献。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC、49)も合格点を与えた。遠征を打ち上げたチームは6日、帰国する。

 松島が、圧巻の技を見せた。12―0と一気に畳み掛けた前半10分、SO田村のキックに反応。右大外から走り込み、競り合った相手からボールを強奪し、そのまま地面に叩きつけた。32―21の後半29分には、自陣から70メートル独走で右隅トライ。W杯イヤー初勝利に導き「2トライしたので調子は上がっている。後半のきつい時間帯に独走トライができたのは、しっかり走り込みをしてきた成果だと思う」とうなずいた。

 前半29分にフランカー姫野とWTB山田が一気に負傷交代。非常事態で頼りになったのが、15年大会で五郎丸(ヤマハ発動機)が君臨したFBを担う韋駄天(いだてん)だった。今遠征の序盤は調整不足で、3月29日のハリケーンズB戦ではノートライ。ジョセフHCは「彼はフェラーリのような質の高い選手。(天候不順で)大嵐の中で練習したのはフェラーリ系の選手にとっては最善の準備の仕方ではなかった」と独特の表現で高評価した。前回W杯メンバーでもある松島の活躍で、チームは活気づいてきた。

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2019年4月6日のニュース