安田 6位で決勝R進出 日本勢女子初、夢のオーガスタ切符

[ 2019年4月6日 05:30 ]

女子ゴルフ オーガスタ・ナショナル女子アマチュア選手権第2ラウンド ( 2019年4月4日    米ジョージア州チャンピオンズリトリートGC )

オーガスタ女子アマ第2ラウンド 通算2アンダーで予選を突破した安田
Photo By 共同

 日本から唯一参加した安田祐香(大手前大1年)が、7バーディー、5ボギーの70とスコアを伸ばし、通算2アンダーで首位と3打差の6位に浮上。30人が出場できるオーガスタ・ナショナルGCでの決勝ラウンド(6日)に進んだ。マスターズ(11日開幕)の舞台でもある同GCで初めて行われる女子の大会。「プラチナ世代」のトップを走る18歳が、初代女王へ名乗りを上げた。

 夢が一つかなった。安田が6位に入り、30枚しかない決勝ラウンドの切符をゲット。予選落ちしても練習には参加できるが、18ホール回ることができるのは決勝進出者だけ。「ほっとして、びっくりもしている。うれしい」と満面の笑みを浮かべた。

 首位から4打差の15位でスタート。ショットが荒れ気味で「スコア的には90点、内容は20点」というラウンドだったが地道にスコアを伸ばした。アウトの前半はバーディーを2つ奪いながらも、4ボギー。流れは12番で変えた。7メートルのパットを強気なタッチで沈め「あれが入ったから次も打てた」。13番で6メートル、14番は3メートル、16番では8メートルと、バーディーパットを次々と決めた。

 1月に腰を痛め、今季は47位に終わった国内ツアーのTポイント×ENEOS1試合のみの出場。不安はあったが、懸命のケアと集中力で第1関門を突破した。誰もが憧れるゴルファーの聖地で、日本の女子選手として初めてプレーする。「全部が緑で、グリーンが凄く速いイメージ。“アーメン・コーナー”に立つのが楽しみ」。初代王者というもう一つの夢に向け、18歳の目は輝いた。

 ▽オーガスタ・ナショナル女子アマチュア選手権 今年新設された女子アマの大会で、メイン会場はオーガスタ・ナショナルGC。同GCは、1932年のオープン後、長く女性会員が不在だったが、門戸を開放した。試合方式は54ホールのストロークプレー。初日と2日目は別会場で行われ、30位までがオーガスタでの最終日(6日)に進む。

 ◆安田 祐香(やすだ・ゆうか)2000年(平12)12月24日生まれ、兵庫県出身の18歳。7歳からゴルフを始め、17年に日本女子アマ、昨年はオーストラリア女子アマで優勝。世界女子アマチュアチーム選手権の個人の部でも2位に入った。プロツアーではアマ最多タイ記録の10戦連続予選通過の記録を持つ。趣味は音楽鑑賞(洋楽)。家族は両親と姉。1メートル63、52キロ。最新のアマチュア世界ランクは16位。

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