【林享の目】大也 昨年と違い最後まで速い、技術も向上

[ 2019年4月6日 09:45 ]

競泳 日本選手権第4日 ( 2019年4月5日    東京辰巳国際水泳場 )

競泳日本選手権第4日 男子200メートルバタフライ決勝、優勝した瀬戸はスタンドに人形を投げ込む(撮影・小海途 良幹)
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 瀬戸の200メートルバタフライは最後の50メートルでバテることが多く、ラップも30秒台だった。この日は前半を抑えすぎたものの、最後も29秒台をマークして自己ベストまで約0秒4と迫った。一日3レースのタフなスケジュールのため前半からいけなかったのだと思うが、後半に逆転されていた昨年までとは違い、最後までアベレージをキープしていた。

 技術面でいえばキック力、特に水をかいて浮かび上がる時に打つ第2キックが力強くなった。瀬戸のバタフライはキックよりプル(手で水をかく)中心の泳ぎ方だったが、世界レベルの選手ほど第2キックを強く打つ。国際大会では前半から突っ込む選手が多いだけに、そこにチャレンジする取り組みをしていけば今年中に52秒台も狙えると思う。

 バタフライ決勝後の200メートル個人メドレー準決勝もいい泳ぎだった。全体の記録が伸び悩む中、周りの雰囲気にのまれずに自分のペースを貫けている。大会後半も日本のリーダーとして期待できそうだ。(92年バルセロナ五輪100メートル平泳ぎ4位、東海学園大監督)

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