丹羽は馬龍にストレート負け「試合中に早く帰りたいと思った」

[ 2019年4月6日 19:30 ]

<卓球アジア杯・2日目>準決勝で馬龍(手前)に敗れた丹羽(撮影・吉田 剛)
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 卓球のアジア杯第2日が6日、横浜市の横浜文化体育館であり、男子の丹羽孝希(24=スヴェンソン)は、準決勝で16年リオデジャネイロ五輪金メダルの馬龍(30=中国)にストレート負けした。

 ラリーを制する場面があるなど、いいプレーは何度もあった。会場もたびたび沸かせた。3ゲーム目は8―11と食らいついた。しかし、そうした健闘は慰めにもならないとばかりに、サウスポーは胸の内を口にした。

 「今は悲しい気持ちです。試合中に早く帰りたいと思った。こういうのは初めて。本当にどうしようもなかった」

 意表を突く緩いサーブをするなど、あの手この手を使ったが、穴が少ない世界王者を崩せなかった。

 直接対決は、これまで1勝10敗。12年に1度だけ勝った。

 「はじめのうちは向こうが慣れていなくて、いい勝負ができたりしたが、今は僕のサーブ、レシーブが効かない。やりやすそうにプレーしている」

 準々決勝では香港のエース黄鎮廷に4―1で勝利。強打の応酬で何度も観衆の拍手を誘った。素晴らしいプレーを見せたが、「通用した部分はないです」という馬龍戦の完敗で、充実感は消えた。

 7日の3位決定戦で張本と対戦する。世界選手権に向けて明るい材料をつかみたい。

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2019年4月6日のニュース