“平成最後の駅伝王者”旭化成V3 大六野こん身スパートで決めた

[ 2019年1月3日 05:30 ]

スポニチ後援・ニューイヤー駅伝第63回全日本実業団対抗駅伝 ( 2019年1月1日    群馬県庁発着=7区間100キロ )

3連覇を果たし胴上げされる旭化成・アンカーの大六野(手前は引き揚げる2位のMHPSのメンバーら)(撮影・会津 智海)
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 平成最後の上州決戦を制したのは“平成の駅伝王者”旭化成だった。4時間51分27秒で3連覇を達成し歴代最多優勝記録を24に更新。平成でも最多12度目の優勝を飾り、駅伝の歴史に名を刻んだ。7区(15・5キロ)でMHPSと一騎打ちのアンカー勝負にもつれ込んだが、ゴール前の直線で大六野秀畝(だいろくの・しゅうほ、26)がこん身のスパートを見せて差し切った。2位は4秒差でMHPS、3年ぶりの王座奪回を目指したトヨタ自動車は3位だった。

 「期間限定」駅伝主将・大六野が大仕事をやってのけた。MHPS岩田との最終7区、15・5キロのマッチレースにけりをつけたのは18年日本選手権1万メートル優勝者の意地。「勝負にためていた。ためてためて、最後は余力をもって最後まで行けた」。切れ味鋭いスパートで置き去りにした。

 総合力で上回った。3区の鎧坂が区間1位の快走で8位から2位に浮上。4区市田孝が区間16位と不発で3位に後退したが、6区の市田宏が3年連続の区間賞を獲得してトップに立ってアンカー勝負につなげた。主将の丸山がエントリーから外れたことで、駅伝主将に任命された大六野が最後は勝負強さを発揮し、西政幸監督は「重荷になるといけないので“期間限定”。(大六野は)安定して結果を出せるので、信頼していました」と称えた。

 過去には2度の6連覇を達成。谷口浩美、森下広一ら五輪選手を輩出したが、20年東京五輪マラソン代表選考レース「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」出場権獲得者がいない。西監督は「駅伝を個人の勢いに変えていきたい」とマラソン復活も誓った。

 《井上8人抜きも》 MHPSはアジア大会マラソン金メダルの井上はエース区間4区で8人抜き。区間賞の激走でチームを首位に押し上げた。7区で抜かれて2位に終わったが「優勝できなかったのはショック。でもずっと1位を走っていたので会社には貢献できました」とおどけた表情を見せた。今月中旬からニュージーランドでチーム合宿を予定している。

 《5区・服部が堂々区間賞》 トヨタ自動車>は12月に行われた福岡国際マラソンで優勝した服部が5区で区間賞を獲得。「非常にいい1年のスタートが切れた」とマラソンの疲れを感じさせない力走を見せた。5区は勾配や風がきつい区間だが難なく攻略。今後は五輪代表選考レースを見据え、坂道強化にも取り組んでいく。来月の青梅マラソン出場もその一環だといい「(坂道は)苦手意識があったが少しずつ練習しています」と“プリンス”の愛称を持つ服部はさらに上を目指していく。

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