豊山 初の横綱戦で善戦「気持ちよかったです!」表情すっきり

[ 2018年5月19日 19:54 ]

大相撲夏場所7日目 ( 2018年5月19日    両国国技館 )

<大相撲夏場所7日目>突き落としで豊山を破る鶴竜(左)
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 前頭3枚目の豊山(24=時津風部屋)は、横綱の鶴竜(32=井筒部屋)に突き落としで敗れ、初日から7連敗となった。初めての横綱戦と結びの一番。「凄くいい緊張感の中でできた。周りは見えていた」と突き放して攻勢をかけるも、2度目の引きをこらえきれずに土俵の下へ落ちた。

 「あそこまで詰めても勝てないのが弱さ」とため息をついたが、表情は明るい。18日の栃ノ心戦に続き、勢いのある突き押しで主導権を握った。豊山は「思い切りできている。それは大事にしたいところなので」と7連敗にも充実感を漂わせる。激しい突き合いで切った左目の横の傷も「勲章です」と笑い飛ばした。

 鶴竜には時津風部屋の合同稽古で何度も胸を借りた。4月の巡業では横綱土俵入りの太刀持ちを務め「気にかけてもらっている」憧れの存在だ。届かなかった金星までの距離も痛感しつつ、確かに成長を証明した。

 「やっぱり相撲がうまかったですね。でも、気持ちよかったです!」

 8日目は再び結びの一番で横綱・白鵬に挑む。「明日も思い切り自分の相撲を取りたい」。最後まで報道陣の質問に笑って答え、会場を後にした。

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2018年5月19日のニュース