錦織 完勝で8強入り「ほぼ完璧」、全仏へ向け順調仕上がり

[ 2018年5月19日 05:30 ]

テニス イタリア国際 ( 2018年5月17日    ローマ )

男子シングルス3回戦で、コールシュライバーを破った錦織
Photo By 共同

 男子シングルス3回戦で世界ランキング24位の錦織圭(28=日清食品)は、同28位のフィリップ・コールシュライバー(34=ドイツ)に6―1、6―2で快勝し、2年ぶり3度目の8強入りを果たした。今大会初のナイトマッチだったが、相手に一度もブレークを許すことなく、わずか1時間3分で勝利を収めた。

 難敵と警戒していたコールシュライバーにたったの3ゲームしか与えなかった。約1時間で快勝した錦織は「ミスは少なかったし、ほぼ完璧に近いプレーができた」と口調も滑らかだった。

 今大会初のナイトマッチで、赤土は湿気を含み「コートが凄く重かった」と日中とは全く違うコンディションだった。球足の遅くなったコートを苦にせず早いタイミングでボールを処理して、34歳のベテランを翻弄(ほんろう)。第1セットは第3ゲームから5ゲームを連取し、第2セットも第5ゲームをブレークして逃げ切った。4度のブレークに成功し、凡ミスは10本にとどめるなど付け入る隙を与えなかった。

 「相手がそこまで良くなかったので、緊張する場面も2セット目の最初くらいだけだった」と気負いのなさも好プレーを生んだ。鮮やかなショットの連発にローマの観客も「ケイ」や「ニシ」と叫んで応援。27日開幕の全仏に向け、順調な仕上がりを見せている。

 18日の準々決勝ではノバク・ジョコビッチ(30=セルビア)と対戦、6―2、1―6、3―6で敗れ準決勝進出を逃した。

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2018年5月19日のニュース