時松 連日の68で首位浮上!ジョッキ連想する握りで好打連発

[ 2018年5月19日 05:30 ]

男子ゴルフツアー 関西オープン第2日 ( 2018年5月18日    兵庫県 小野東洋GC=7124ヤード、パー72 )

予選ラウンドを終え8アンダーでトップタイの時松隆光 
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 通算2勝の時松隆光(24=筑紫ケ丘GC)が5バーディー、1ボギーで2日連続の68を出し、通算8アンダーでショーン・ノリス(36=南アフリカ)と並んで首位に立った。今季から大手飲料メーカーのサッポロビールとスポンサー契約を結ぶテクニシャン。得意のパットを武器に、昨年のブリヂストン・オープン以来の優勝を狙う。

 時松は早いピッチでバーディーを稼いだ。3メートル前後のチャンスを次々と沈め、前半だけで4つ伸ばした。天候は下り坂。風が強まる前に余裕をつくった。後半は我慢。14番で初ボギーを叩いたが、15番の残り85ヤードの第3打をSWで50センチにつけ、すぐにスコアを挽回した。

 「いいパットが入ってくれているのが、このスコアにつながっているのかな」

 スコアだけでなくキャディーバッグでも目立った。黒字に金で「SAPPORO」の文字と大きな星。今季から飲料メーカーのサッポロビールとスポンサー契約を結んでいる。看板商品の「黒ラベル」を連想させるバッグからクラブを抜いてアドレスへ。持つ手は珍しいベースボールグリップ。ジョッキを持つかのような独特の握り方から好機を何度もつくった。

 お酒は「弱い」が、好きな方だ。ちなみに、焼酎党。アルコールが入れば、ゴルフを忘れられる。「ストレス発散です。ヘロヘロになるのが好き」。試合後に限定して、自分を解放してきた。とはいえ、何の接点もないところに突然、大手からオファーを受けたのは驚きだった。同姓の役員がいる縁で支援を受けることになり「顔も声も知らないのですが。ありがたいお話です」と喜んだ。

 前週の日本プロ選手権を50歳で制した谷口徹に刺激を受けた。「僕もタイプが似ている。飛ばなくてもパターでしのげれば勝てると感じた」。戦略性が問われる小野東洋GCは、技巧派の24歳向きのコース。祝杯を挙げる準備はできている。

 ◆時松 隆光(ときまつ・りゅうこう)1993年(平5)9月7日生まれ、福岡県出身の24歳。幼少時に心臓の手術をし、少しでも元気になるようにと、父に勧められて5歳からクラブを握る。沖学園3年時に九州アマでV。本名は「源蔵」。知り合いのお寺に助言され、12年のプロ転向から登録は「隆光」。16年ダンロップ・スリクソン福島オープンで初優勝し、同年に初シード獲得。昨季の賞金ランクは11位。1メートル68、75キロ。

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2018年5月19日のニュース