三宅、糸数ら5人が五輪重量挙げ代表選出 増える可能性も

[ 2016年5月28日 18:56 ]

 日本重量挙げ協会は28日、東京都内で理事会を開き、リオデジャネイロ五輪代表にロンドン五輪女子48キロ級銀メダルの三宅宏実(いちご)、男子62キロ級の糸数陽一(警視庁)ら5人を選出した。4大会連続出場となる30歳の三宅は「本番までに体を整えて力を出し切りたい」と抱負を述べた。

 男子で唯一の代表となった糸数は「国内では出せているトータル300キロを超えられれば、順位は上がる」と昨年の世界選手権9位を上回る成績を目標に挙げた。

 女子の53キロ級で2大会連続出場の八木かなえ(ALSOK)、58キロ級の安藤美希子(いちご)、63キロ級の松本潮霞(ALSOK)も選出された。

 日本協会の小宮山哲雄選手強化本部長は「国際重量挙げ連盟の対応が遅く、昨年の世界選手権のドーピング違反が確定していない。決まれば日本男子の枠は増える」として今後、代表が2人増える可能性を示した。

 ◆三宅 宏実(みやけ・ひろみ)女子48キロ級で04年アテネ五輪9位、08年北京五輪6位。12年ロンドン大会で銀メダルを獲得した。指導を受ける父の義行氏は68年メキシコ五輪銅メダリスト。埼玉栄高、法大出。いちご。146センチ。30歳。埼玉県出身。

 ◆八木 かなえ(やぎ・かなえ)女子53キロ級で2大会連続の代表。12年ロンドン大会は12位だった。昨年の世界選手権13位。5月の全日本選手権で2年連続3度目の優勝を果たした。兵庫・須磨友が丘高、金沢学院大出。ALSOK。153センチ。23歳。兵庫県出身。

 ◆安藤 美希子(あんどう・みきこ)女子58キロ級でスナッチ、ジャーク、トータルの日本記録を持つ。昨年の世界選手権は8位。埼玉栄高、平成国際大出。いちご。155センチ。23歳。千葉県出身。

 ◆松本 潮霞(まつもと・なみか)女子63キロ級で初代表。5月の全日本選手権のトータルで日本タイ記録を出して3連覇した。昨年の世界選手権19位。千葉・松戸国際高、早大出。ALSOK。158センチ。24歳。千葉県出身。

 ◆糸数 陽一(いとかず・よういち)男子62キロ級で昨年の世界選手権9位。ジャーク168キロの日本記録を持ち、昨年の全日本選手権で出したスナッチ135キロとトータル300キロは日本タイ記録。沖縄・豊見城高、日大出。警視庁。158センチ。25歳。沖縄県出身。

 ▼三宅宏実の話 五輪は自分を成長させてもらえる舞台。4度目の挑戦は30代の代表として頑張りたい。6度の試技を全て成功させたら、必ずいい結果はついてくる。

 ▼八木かなえの話 2度目の出場が決まり、ほっとしている。これまでの世界選手権は10位前後だったので、いい記録を出して入賞したい。

 ▼安藤美希子の話 前回は出られなかった五輪出場が決まりうれしい。一つ一つの試技を大切にして、記憶に残る試合にしたい。メダルは厳しいが、ベスト記録を出して入賞したい。

 ▼松本潮霞の話 競技スポーツの頂点の大会に出る夢がかなった。まだ世界トップとの差は大きいが、このチャンスを大切にしたい。

 ▼糸数陽一の話 4年前に出られなかった悔しい思いを忘れず鍛錬してきた。最高の舞台で一つでも上の順位に食い込み、これまで支えてくれた方への恩返しとしたい。

続きを表示

2016年5月28日のニュース