錦織、元世界7位に苦戦もフルセット勝利「粘り勝ててよかった」

[ 2016年5月28日 00:44 ]

ベルダスコを下しガッツポーズする錦織(AP)

テニス全仏オープン第6日 錦織 6―3、6―4、3―6、2―6、6―4 ベルダスコ

(5月27日 パリ・ローランギャロス)
 2セットを先取しながら終わって見れば、フルセットで3時間21分の激闘。何とかフェルナンド・ベルダスコ(32=スペイン)を下した錦織圭(26=日清食品)は何度もガッツポーズを繰り返した。

 「2セット取った後はずっと彼のペースで、どこで自分のリズムが戻ってくるのか分からなくて…ファイナル(セット)で粘り勝ててよかったです」

 元世界7位のクレー巧者に苦しめられた。第1、第2セットこそ相手のミスもあってものにした錦織だが、サウスポーから繰り出される強力なフォアハンドのストローク、そして巧みなドロップショットに翻ろうされた。

 それでも「彼のバックハンドにボールを集めないといけないことは分かっていた」と第4セット以降は意識的にバックに集めて相手の長所を封じ、最終セットでは左右に振って主導権を握り、トータルポイントでは151―154と下回りながらも勝利を手にした。

 次の4回戦ではリシャール・ガスケ(29=フランス)と対戦。初対戦から6連敗と苦手としていたが、直近は2連勝。「まずは疲れを取ること。(ガスケとは)ローマ、マドリードとやっているので、その感覚を忘れずに戦いたい」と表情を引き締めた。

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