全仏10度目V夢散…ナダル左手首のケガで棄権「100%壊れると…」

[ 2016年5月28日 05:39 ]

手首の故障で全仏OPを棄権したナダル(AP)

全仏オープンテニス第6日

(5月27日 パリ・ローランギャロス)
 全仏オープンを左手首のけがで棄権すると発表したラファエル・ナダル(29=スペイン)は会見で無念の思いをにじませた。大会10度目の優勝を目指していたが「これまでで最も辛い記者会見だ。自分にとって何よりも大切なトーナメントで、チャンスのあるトーナメントだからね」と道半ばでの離脱となった。

 左手首の痛みは約1カ月前、マドリード・オープン準々決勝のソウザ(ポルトガル)戦から感じていた。準々決勝で敗れたイタリア国際後に症状が悪化し、パリ入り後も日に日に悪くなったという。痛み止めの注射を打って臨んだ26日の2回戦では、4大大会で史上8人目となる通算200勝を達成。しかし翌朝には痛みで手首が動かせないほどになり、MRI検査などを行った結果、ドクターストップがかかった。「優勝するにはあと5試合戦わないといけない。ドクターには100%無理だ、100%壊れると言われた」と語った。

 昨年は準々決勝でジョコビッチ(セルビア)に敗退。今季は上り調子で雪辱を誓っていた矢先のアクシデントに「バッドラックも人生のうち。同じように、ローランギャロスでは健康で9回も優勝できていたんだから」と自分を納得させるように話した。今後については「手術はしない。数週間安静にしていれば大丈夫だと思う」とだけ語り、来月のウィンブルドン出場については明言しなかった。

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2016年5月28日のニュース