リオ五輪の聖火採火式欠席 ブラジル大統領、内政優先

[ 2016年4月9日 09:20 ]

 ブラジルメディアは8日、ルセフ大統領が21日にギリシャで行われるリオデジャネイロ五輪の聖火採火式への出席を取りやめたと報じた。ギリシャ・オリンピック委員会が明らかにしたという。

 ルセフ氏は国内で自身の弾劾手続きが進み、失職の危機にあることから、内政対応を優先したとみられる。採火式にはレイゼル・スポーツ相が出席する見込み。

 聖火採火式はギリシャ西部オリンピアで行われ、聖火はギリシャ国内を巡った後、5月3日にブラジルで聖火リレーが始まる。

 ブラジルメディアは、現段階で下院議員513人のうち、約60%に当たる308人が本会議での採決で弾劾に賛成するとの調査結果を伝えた。反対は21%の108人。

 3分の2に当たる342人が賛成すれば、審議は上院に移り、上院本会議(81議席)が弾劾裁判を開始するかを決める。 弾劾手続きでは下院特別委員会が11日、弾劾手続きを進めるべきだとの報告書を承認する見込みで、下院本会議での採決は17日ごろに行われる見通し。(共同)

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2016年4月9日のニュース