伝統の早慶戦は劇的幕切れ!藤田復帰の早大、ロスタイム逆転勝ち

[ 2015年11月23日 16:19 ]

 ラグビーの関東大学リーグ対抗戦は23日、東京・秩父宮ラグビー場で伝統の早慶戦が行われ、早大が後半ロスタイムのPGで慶大に32―31と逆転勝ちし、通算成績を65勝7分け20敗とした。

 早大はW杯イングランド大会、そしてリオデジャネイロ五輪出場権を獲得した7人制でも日本代表として活躍した献した藤田(4年)が今季初出場。ともに今季対抗戦3勝2敗で迎えた伝統の一戦で、さすがの突破力など存在感を見せつけた。

。先手を奪ったのは慶大だった。キックオフからノーホイッスルトライを奪うとコンバージョンも決まって7―0と先制した。

 対する早大はボール支配率で圧倒し、再三インゴールに迫るも大事なところで反則を繰り返しなかなかトライを奪えなかった。それでも前半17分にスクラムでトライを奪って反撃。同29分にトライを奪われて9点差まで広げられるも、同33分にモールからトライを奪って2点差に詰め寄ると、前半終了間際に得たPGを横山(2年)が決めて逆転。15―14で折り返した。

 後半、早大は開始早々に岡田(4年)がトライを奪うと、コンバージョンも決めてリードを広げた。だが、その後は慶応に3トライを許し、残り10分の時点で22―31と突き離れた。それでも、ここから早大が意地をみせる。35分に岡田のこの日2本目のトライで2点差に詰め寄ると、後半ロスタイムだった。最後のワンプレーで敵陣深く攻め込み、相手の反則でPGを獲得。これを横山が冷静に決めて、劇的な逆転勝利を飾った。

 早大・後藤禎和監督は試合後「最後は安心して見ていられた。(勝因は)選手が最後まであきらめず戦い続けたことだと思う。厳しい試合だったが、これが早慶戦、いい試合だったと思う」と話し、今後の戦いにつながる価値ある“1勝”に胸を張った。

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2015年11月23日のニュース