白鵬 理事長急逝から3連敗「勝負運がついてなかった」

[ 2015年11月23日 05:30 ]

鶴竜(右)に寄り切られる白鵬

大相撲九州場所千秋楽

(11月22日 福岡国際センター)
 最悪の千秋楽結びだった。白鵬はここまで8勝止まりと絶不調の鶴竜に力なく寄り切られ、12勝3敗。優勝争いに加わる2横綱が連敗して場所が終わるというファンにしてみれば最低のシナリオだ。土俵際では抵抗することなく棒立ちのまま土俵を割っただけに「自分の取組に集中していた」と言い張った声もむなしく聞こえた。

 休場明けで36度目Vを本気で狙い、7日目には大技・やぐら投げで隠岐の海を破るなど十分に館内を沸かせていた。だが、10日目に奇策・猫だましを繰り出し、北の湖理事長から「前代未聞」とクギを刺された。その理事長が急逝した13日目から3連敗。「取り切った満足感はあるけど勝負運がついてなかった。新たな年に精進することが理事長への恩返し」と言ったが、最後3日間の相撲は「土俵の充実」を訴えた理事長の思いからはかけ離れたものだった。

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2015年11月23日のニュース