【こだわりの一品】貴ノ岩 師・貴親方から譲り受けた「責任」の着物

[ 2015年11月23日 10:40 ]

貴ノ岩の着物

 モンゴル出身の貴ノ岩にとって師匠・貴乃花親方(元横綱)は「本当のお父さんのような存在」と心の底から尊敬の念を抱いて慕う。8歳で母を心臓病で亡くし、鳥取に相撲留学した3カ月後に父が肝臓がんで急逝。高卒後に入門した貴ノ岩にとって貴乃花部屋はまさに家であり、師匠から相撲道を通して人間としての生き方を学んでいる。

 3年前の名古屋場所で関取に昇進すると、師匠が現役時に使用していた緑色の着物を譲り受けた。大関昇進前の貴花田時代のもので、今場所も場所入りの際に身に着ける。貴乃花親方は「着物は採寸し直してサイズを変えられるから弟子にも贈ることができるのです」と事もなげに言うが、譲り受けた貴ノ岩は「大きな責任を感じます」と少々?重圧もある様子。「目標は師匠です。師匠からは岩のようなどっしりとした力士になれと言われています」。千秋楽で勝ち越して来場所は再入幕が確実。少しでも師匠に近づくため、どんな相手でも真っ向勝負を貫いて精進するつもりだ。

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2015年11月23日のニュース