錦織「勝ち切れてうれしい」決勝へ「自信ついた」「絶対いける」

[ 2014年9月8日 05:30 ]

試合後、記者会見する錦織圭

テニス全米オープン第13日男子シングルス準決勝  錦織圭3―1ノバク・ジョコビッチ

(9月6日 ニューヨーク ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター)
【錦織に聞く】

 ――世界No・1に勝っての決勝進出

 「いやあ、うれしいですね。強い相手にしっかり勝ち切れてうれしい。日本は午前4時だけど、たくさんの人が見ていてくれたと思う」

 ――日本人初の4大大会決勝でもある

 「何となくまだグランドスラムの決勝にいる感覚がしない。(4大大会の次に格の高い)マスターズで決勝に行ったり、トップ選手と戦ってきた経験のおかげで舞い上がらなかった。4大大会の決勝に入るのは僕も初めてのこと。緊張もあるだろうし、しっかり気持ちの準備を整えたい」

 ――序盤から攻勢を仕掛けた

 「4回戦、準々決勝に比べて試合の入り方はよかった。きのうの夜にメンタルをしっかりと準備した。長いラリーもあるだろうし、体力面できついところも気持ちで負けないようにと。気持ち一つでプレーも変わってくるので」

 ――相手のセカンドサーブをうまくポイントに結びつけた

 「そんなに速いサーブではないので早いタイミングで取ることを考えていた。コーチからもそれが有効だと言われていた。なるべく意識して前に入った」

 ――第2セットは一転して防戦一方に

 「ヤバいなと思った。何を打っても決まらない。凄く強く打ってくるわけじゃないけど丁寧にサイドに振り分けてきた。彼の強さはこういう強さなんだと。このまま長いラリーになると自分は体力的に負けてしまいそうで、このままいってしまうのかと不安があった」

 ――そこから再びペースを握り返せた

 「第3セットからもっとポイントを早く終わらせるように自分から打っていった。バックのダウンザライン(ストレート)やフォアでもっとしばいていった」

 ――タイブレークの心境は

 「リードした時も追いつかれるだろうなという気持ちだった。焦らないために、あえて逆境になることを考えていたので準備はできていた。ただし、ジョコビッチほどの選手が簡単なミスをしていた。誰でもナーバスになるんだなと感じた」

 ――ブレークした直後に2度ブレークバックを許した

 「また嫌な展開だと思った。準々決勝のワウリンカ戦もそうだったので。でもとりあえず気持ちをリセットすることを心がけて切れずにできた」

 ――同世代のラオニッチやディミトロフの活躍には刺激を受けたか

 「彼らがウィンブルドンでベスト4に残ったのは驚いたし、自分も同じ状況を味わうことができてうれしい。若い選手たちがトップ5を脅かし始めていると思う」

 ――コート上のインタビューで「長い試合が好き」と言っていたが、体力的に強くなった理由は

 「正直、自分でもちょっとおかしいんじゃないかと思う(笑い)。2試合5セットをやって、きょうも疲れはあったけどジョコビッチの方が疲れて見えた。今年は大会中もしっかりとトレーニング期間を設けている。(右足の)手術後もトレーニングだけはしっかりやってきた。体に問題がないというのはうれしい」

 ――決勝のチリッチ戦に向けて

 「サーブがよく、最近は展開の早いプレーに変えてきている。しっかりしたディフェンスが必要になる。でも強い選手を倒して自信もついてきている。このまま調子を落とさずにできれば絶対にいけると思う」

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