ジョコ脱帽「彼の努力褒めてあげたい」決勝臨む錦織にエールも

錦織に敗れ５年連続の決勝進出を逃したジョコビッチ（ＡＰ）

テニス全米オープン第１３日男子シングルス準決勝　 ノバク・ジョコビッチ１―３錦織圭

（9月6日 ニューヨーク　ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター）
　５年連続の決勝進出を阻まれたジョコビッチは「高温多湿の条件はどちらも同じ。錦織はその中で自分よりいいプレーをした。彼の努力を褒めてあげたい」と素直に敗北を認めた。さらに「彼の両手のバックハンドは実に安定している。これを操る最高の選手の一人だ」と錦織の卓越した技術についても言及。「準決勝ではバックハンド同様、これまで多用しなかったフォアも使ってきた。しかもぶれなかった。アグレッシブでスピードもあった」と、進化した部分も目に焼き付けていた。

　ただし、「グランドスラム（４大大会）のタイトルを獲る試合というのは何かが違う」と話すなど、世界の頂点に７度立った男としてのアドバイスもチラリ。「もっとレベルアップしなくてはいけない」と、決勝戦に臨む錦織にエールを送っていた。