若の里に新化粧まわし 名古屋の病院長が贈呈、再入幕に意欲

[ 2014年9月8日 05:30 ]

化粧まわしを贈呈される若の里(右)

 秋場所(14日初日、両国国技館)を前に、大相撲の東十両5枚目・若の里(38)に新化粧まわしがプレゼントされた。贈り主は、愛知県長久手市内の名古屋場所宿舎近隣にある病院「カレラクリニック」の石井徹院長(59)。7日、都内で行われた贈呈式に臨んだ38歳は「いつ引退してもおかしくない僕に贈っていただけるなんて…。感謝の言葉しかない」と感激していた。

 化粧まわしは1本100万円以上と高価。そのため、力士寿命が限られるベテランに贈られることはめったにない。数々の大ケガを乗り越えてきた若の里も「自分は限界が見えている」と満身創いであることを認めるが、その諦めない人間性にほれた石井院長が「一日でも長く現役を」と願いを込めて贈呈。秋場所で大勝ちすれば、史上2位の年長記録となる38歳3カ月での再入幕の可能性も高まる。かつて大関候補と呼ばれた男は「もう一度幕内に上がって(化粧まわしを)締めたい」と意欲を示した。

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