藍 持ち直した23位 父とパット修正、悲願メジャーVに執念

[ 2013年6月30日 06:00 ]

第2ラウンド、18番でティーショットを放つ宮里藍

USLPGAツアー全米女子オープン第3日

(6月29日 米ニューヨーク州サウサンプトン セボナックGC=6796ヤード、パー72)
 第2ラウンドの残りが行われ、81位から出た宮里藍(28=サントリー)は、5バーディー、3ボギーの70をマーク。通算2オーバーで23位に順位を上げ、決勝ラウンドに進出した。メジャー大会3連勝を狙う朴仁妃(パク・インビ)(24=韓国)が68で回り、通算9アンダーで首位。28位から出た宮里美香(23=NTTぷらら)は77と崩れて通算5オーバーの50位で予選を通過した。

 曇りがちだった宮里藍の表情に光が差した。1番で3・5メートルのパーパットを沈めると、右拳を握った。「気持ち的にもボギーとパーでは流れが違う」。巻き返しを狙った出だしのホールでピンチを切り抜けたことで波に乗った。2番パー4で第2打を50センチに付けてバーディー。6番では12メートル、9番では7メートルの長いパットをねじ込みスコアを伸ばした。11番でボギーを叩いた直後の12番はグリーン手前からチップインバーディー。嫌な流れを断ち切ると、その後はスコアを落とすことなく第2ラウンドを終えた。

 初日は不振だったパッティングは、父でコーチの優氏と話し合い、左腕にわずかに力が入りすぎていたとの結論に達した。「柔らかくストロークできなかったからラインに乗ってくれなかった」。修正して臨んだ2日目の平均パットは初日の1・83から1・38に改善。湿気で球が止まりやすいと感じたグリーンも、攻める姿勢を後押しした。

 悲願の優勝には難しい位置だが「とにかくパーを取って耐えれば上位にいける」と前向き。言葉通りのプレーを実践し順位を上げた。

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2013年6月30日のニュース