堀 単独首位浮上!大会タイ64、72Hツアー新いける

[ 2013年6月30日 06:00 ]

高級車はもう手中?18番で副賞のポルシェの前で笑顔の堀

女子ゴルフツアー アース・モンダミン・カップ第3日

(6月29日 千葉県袖ケ浦市 カメリアヒルズ・カントリークラブ=6516ヤード、パー72)
 3位から出た堀奈津佳(20=サマンサタバサ)が大会記録に並ぶ自己ベストタイの64をマークし通算16アンダーに伸ばし、4打差をつけられていた全美貞(ジョン・ミジョン)(30=韓国)を逆転して2打差の単独首位に立った。8バーディー、ノーボギーの完璧なゴルフで3月のアクサ・レディース以来のツアー2勝目に王手をかけた。最終日は4日間大会(72ホール)の最少ストロークのツアー記録(17アンダー、271)更新の期待もかかる。

 完璧なラウンドをバーディーで締めくくった。18番パー5、上りの2・5メートルを沈めた堀は力強いガッツポーズをつくった。

 「自分でも出来過ぎだと思うくらい」。初優勝したアクサ・レディースの第2日以来となる自己ベスト64で回った20歳は最高の笑顔を見せた。

 1番で1メートルを決めてバーディー発進。4番パー3は7Iで30センチに付けるスーパーショットでスコアを伸ばした。11番、5つ目のバーディーで、同組で回った首位の全美貞に並び、続く12番パー4で第2打を1メートルに付けて連続バーディーを奪って単独首位に躍り出た。

 3日間連続60台。安定したゴルフを支えるのがアイアン。切り返しが速くなる癖があるため今週は「自分の中で間を取ってゆっくり打とうと決めている」。リズムの良いスイングで次々とピンに絡むショットを生んだ。

 高い学習能力もスコアアップにつながっている。高校1年時にコーチの勧めでゴルフノートを書き始めた。「同じこと(失敗)を繰り返さないように」。ほぼ毎日、大学ノートに思いついたことを記しており、既に30冊近くもある。長い時には30分もペンを握る。「自分と向き合う時間なので大事にしている」。書くだけでなく、読み返すことで失敗の傾向などを分析している。

 最終日はツアー2勝目とともに記録にも挑む。2つ伸ばせば72ホールの最少ストロークのツアー新記録。4日間大会で全て60台で回れば、99年オーストラリアン・レディース・マスターズのK・ウェブ、05年サントリーレディースの大場美智恵に続く史上3人目の快挙となる。

 初優勝した日、ゴルフノートに「最後まで強気のゴルフができた」と書いた。その再現を狙う堀は「やはり攻めていこうと思う」と言い放った。

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