真央 思い出のパリで復活期す

[ 2010年11月25日 18:06 ]

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)シリーズ第6戦、フランス杯は26日、パリで開幕し、男女のショートプログラム(SP)などを行う。25日は公式練習が行われ、第1戦のNHK杯でシニアの国際大会としては自己最低の8位に終わった女子の浅田真央(中京大)がジャンプの立て直しを目指し、今井遥(東京・日本橋女学館高)村主章枝(陽進堂)とともに調整。第3戦の中国杯を制した男子の小塚崇彦(トヨタ自動車)も調整。小塚は3位以内に入れば、自力でGP上位6人によるファイナル(12月・北京)進出が決まる。

 フィギュアスケートのシニア国際大会で自己最低の8位と惨敗したNHK杯から約1カ月。バンクーバー冬季五輪女子銀メダリストの浅田真央(中京大)が26日開幕のグランプリ(GP)シリーズ第6戦、フランス杯で復活を期す。

 「良かったころ(2005~06年シーズン)のジャンプを取り戻したい」と試行錯誤の改良途中で迎えた今季のGP初戦、NHK杯は代名詞の3回転半を含め、ジャンプを安定して跳ぶことができなかった。その後は「やるべきことは分かっている」と練習拠点の中京大と佐藤信夫コーチがいる新横浜を行き来し、改善に取り組んできた。

 23日にフランス入りすると、試合会場隣のサブリンクで早くも氷の感触を確かめた。状態の良さからか、充実感に満ちた表情を見せる教え子に対して「軌道に乗っている」と佐藤コーチも手応えをにじませた。24日の練習後、浅田はほかの選手とパリ市内に買い物に出掛け、リフレッシュも図って本番に備えてきた。

 ロシア杯で安藤美姫(トヨタ自動車)鈴木明子(邦和スポーツランド)がGPの上位6人によるファイナル(12月・北京)進出を決めたため、浅田は優勝することが進出の最低条件。厳しい状況は変わらないが、来年3月に東京で開催する世界選手権2連覇の目標に向け、絶好調の05年に15歳でシニアGP初優勝を成し遂げた思い出のパリで不振を脱することができるか――。(共同)

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2010年11月25日のニュース