絶対王者に完敗も「僕たちにとっては金メダルと同じ」

[ 2010年11月25日 12:29 ]

インド選手に捕まる櫛笥

 【広州アジア大会】 前日にアジア大会の初メダルを確定させた日本は、カバディを国技とする競技発祥の地、インドに挑んだ。6連覇を狙う“絶対王者”の壁は高く、結果は完敗。だが、果敢に戦って手にした3位に選手は胸を張り、井藤監督は「銅メダルだが、僕たちにとっては金メダルと同じ」と話した。

 相手は格が違った。開始早々に連続失点。圧倒的な力の差を見せつけられたが、高橋、高野のタックルでポイントを取るなど意地は見せた。インドで武者修行の経験がある新田は「特別な思い入れのある試合。力は出せた」と涙をぬぐった。

 マイナースポーツとしての“知名度”はあっても、競技の実態はほとんど世間に知られていない。今大会から正式種目となった女子は「自腹でも行く」という声もむなしく派遣見送りになった。

 「女子の分まで」。1次リーグで強豪バングラデシュを破る金星を挙げた。「やってもらえば面白さがわかる。このチャンスを生かしたい」と井藤監督。歴史的な銅メダルは底辺拡大への大きな一歩となるはずだ。(共同)

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2010年11月25日のニュース