日本女子が波乱起こした!組織力で韓国のV6阻止

[ 2010年11月25日 17:31 ]

1点差で韓国を破って決勝進出を決め、喜ぶ日本の選手たち

 【広州アジア大会】ハンドボール女子の準決勝を行い、初優勝を目指す日本は、1990年北京大会で採用されてから5連覇していた韓国を29―28で破る波乱を起こし、銀メダル以上を決めた。決勝は中国とカザフスタンの勝者と対戦する。

 6連覇を狙った女王を破る大金星だ。韓国の猛追を振り切り、29―28で熱戦を制した。日本チーム全員がコートでもみくちゃになり、韓国出身の黄慶泳監督は頼もしそうに選手を見つめた。

 後半、最大で8点のリードを奪ったが、地力に勝る相手に4連続得点を許すなど流れを失いかけた。1点差にまで迫られた土壇場で東浜が「絶対に勝つんだという気持ちでシュートした」と力を込めた一撃。最後は再び1点差に詰め寄られたが、しのぎ切った。

 黄監督は1998年に指導者として来日、2年前に日本女子の監督に就任した。「人を動かしながら突破する。韓国と欧州をミックスさせたようなスタイル」を追求し、強化を進めてきた。

 7メートルスローを2本セーブするなど活躍の光ったGK藤間は「国を捨ててわたしたちのためにやってきてくれた。黄さんのためにも勝てて良かった」と声を震わせ、涙した。指揮官は「韓国の個人技と国際試合の経験に対抗するには、組織力が大切だった」と誇らしげだった。(共同)

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2010年11月25日のニュース