世界女王・坂本まさか…タックルで倒され完敗

[ 2010年11月25日 13:14 ]

女子48キロ級準決勝で、北朝鮮のソ・シムヒャン(右)に敗れた坂本日登美

 【広州アジア大会】レスリングの女子48キロ級はことしの世界選手権を制した坂本日登美(自衛隊)が準決勝でソ・シムヒャン(北朝鮮)に0―2で敗れ、3位決定戦に回った。男子フリースタイル96キロ級の磯川孝生(徳山大職)は3位決定戦でファルホド・アナクロフ(タジキスタン)を2―0で下して銅メダルを獲得した。同120キロ級の荒木田進謙(専大ク)は1回戦で敗退。

 48キロ級世界女王の29歳、坂本が準決勝でまさかの敗戦を喫し、確実視された金メダルを逃した。ぼうぜんとした表情でマットを下り、間もなく目から涙がこぼれ落ちた。

 予兆はあった。初戦は中国選手に第1ピリオドでフォール勝ちを収めたが、投げ技で3点を奪われた。攻守にすきのない坂本の歯車がどこか狂っていた。

 防御のもろさは準決勝でも出た。昨年の世界選手権3位のソ・シムヒャンにタックルで得点を奪われ、第1ピリオドを失った。第2ピリオドも左足へのタックルで倒され、さらにローリングで2度回された。

 「自分のレスリングをして優勝して、ロンドン五輪につなげたい」と必勝を誓っていたが。女子の栄監督に「気持ちを切り替えるぞ」と励まされても、言葉は出なかった。(共同)

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2010年11月25日のニュース