韓国に惜敗…田臥「相手は敵対心を出して向かってきた」

[ 2010年11月25日 16:56 ]

韓国に敗れて決勝進出を逃し、悔しそうな表情を見せる田臥(右)、竹内公(左)ら

 【広州アジア大会】バスケットボール男子準決勝で日本は、韓国に51―55で敗れ、26日の3位決定戦に回った。

 第2クオーター残り約4分に韓国が防御をマンツーマンからゾーンへ切り替えた。リードしていた日本は途端に、攻撃のリズムを失った。外でボールを回すだけで、苦しいシュートが増えた。「構えてしまった。あれを崩せなかったのが敗因」と田臥。48年ぶりの決勝には届かなかった。
 守備での大きな進歩の跡は、この日も見えた。ことし就任のウィスマン監督が導入した、マンツーマンとゾーンを組み合わせた変則的な「アメーバゾーン」で相手を幻惑。石崎は「狙い通り“攻撃的に”防御ができた」と言う。今大会の7試合中5試合で相手を50点台に封じ、一つの武器を確立しつつある。
 昨年のアジア選手権では史上最低の10位に沈んだ。だが戦略家の指揮官の下、アジアでの地位回復へ光明は差している。監督の持論は「最高の守備から始まる攻撃が、最高の攻撃だ」。4大会ぶりのメダルが懸かる3位決定戦でも、鍵は鉄壁の守りとなる。

 ▼ウィスマン日本男子監督の話 相手のゾーン守備に対して点を取りきれなかった。われわれは発展途上のチーム。うまくなっているが、もう一歩足りない。

 ▼田臥勇太の話 相手はゾーン守備になって構えてしまった。あれを崩せなかったのが敗因だと思う。韓国は敵対心を出して向かってきた。

 ▼竹内公輔の話 いい試合をしたので余計に悔しい。勝負どころで相手に3点シュートを許してしまった。

 ▼石崎巧の話 狙い通りの防御はできた。ここまで来たらメダルを取りたい。3位決定戦ではメダルを取って日本に帰る。(共同)

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2010年11月25日のニュース