北海学園札幌・円山 歴史的初優勝

[ 2009年1月18日 06:00 ]

校名変更後初の全道王者となった円山一希(北海学園札幌)

 【第61回南・北北海道高校スキー】男女回転を行い、南北海道男子で北海学園札幌の円山一希(2年)が初優勝した。同校勢の優勝は、04年に全道大会と全国大会を制した作田浩輝以来5年ぶり。04年春の札幌商からの校名変更後は、男女を通じて初めてとなった。

 優勝が確定しても、円山は半信半疑だった。「うれしいけど…。こんなによくないと思っていた」。得意の回転とはいえ、稚内東中時代を含め初の“全道王者”に照れくさそうに笑った。
 今季に復活をかけてきた。一昨年12月に右すねを骨折し、1年生のシーズンを棒に振った。「悔しかったけど、自分の中に気持ちが残っていた」。昨年11月、学校のスウェーデン合宿で約1年ぶりに雪上でスキー板に乗ったが、違和感に戸惑いながらも順調に調子を取り戻した。来季の全国高校(富良野)を照準に置く押切孝志監督(46)も昨春から円山に細やかな視線を注ぎ、レースでの精神的なコントロールを徹底した。「自信が過信にならないように。でもチームにいい刺激になる」と話した。
 「(全国大会では)悔いのないように滑り、優勝したい」と円山は待ち望んだ大舞台での爆発を誓った。

続きを表示

2009年1月18日のニュース