「良く見えるだけ」…長島笑顔なき総合2位発進

[ 2009年1月18日 06:00 ]

スピードスケートの世界スプリント選手権第1日、総合2位につけた長島圭一郎の滑り

 スピードスケートの世界スプリント選手権第1日は17日、ロシアのモスクワで開幕し、男子五百メートルで2位に入った長島圭一郎(日本電産サンキョー)が千メートルも4位となり、69・715点で初日総合2位につけた。五百、千メートルを1本ずつ滑る18日の最終日に01年総合2位の清水宏保(コジマ)以来8年ぶりの表彰台を狙う。女子は新谷志保美(竹村製作所)が総合8位につけた。

 男子で総合2位と好発進した長島だが「みんなが思ったよりも悪いので、僕が良いように見えるだけ」と笑顔はなかった。トップスプリンターが集まる大会の2位発進は、清水以来8年も遠ざかっている日本勢の表彰台を期待させるが「最終日もこのタイムなら、食われる」と言う。五百メートル専門の選手が増えた日本勢の中で、総合で上位に入れば快挙。「4本目まで持たないことが多い。気を引き締めたい」と残り2本に集中した。

 ≪不振脱出の新谷が日本女子トップ≫女子は昨年の全日本スプリントを5年ぶりに制した新谷が、日本勢トップの総合8位につけた。五百メートルは100メートルを10秒42の好タイムで通過したが7位。「スタートは上位とそう変わらないのに、残り1周で差をつけられている」と振り返った。6大会前に総合3位に入った実力者。代表を逃したトリノ五輪前後の不振を乗り越え、調子を取り戻しつつある。

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2009年1月18日のニュース