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なでしこ 重圧かかる大一番で3バック変更 熊谷「凄く修正できた」池田監督「前線に多く選手を使うため」

[ 2024年2月28日 21:37 ]

パリ五輪アジア最終予選第2戦   日本2―1北朝鮮 ( 2024年2月28日    国立競技場 )

<日本・北朝鮮>歓喜のパリ切符!スタンドのサポーターとともに記念撮影する選手たち(撮影・木村 揚輔)
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 サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」(FIFAランク8位)は28日、東京・国立競技場で北朝鮮(同9位)と対戦。パリ切符が懸かった大一番は、前半26分にDF高橋はな(24、三菱重工浦和)が先制ゴール、後半31分に藤野あおば(20、日テレ東京V)がチーム2点目を頭で叩きこむなど北朝鮮との激闘を制し、2大会連続6度目の五輪出場を決めた。

 なでしこジャパンが3バックでスタートから臨むのは、23年W杯以来。その後の国際親善試合アルゼンチン戦で初めて4―3―3を取り入れ、アジア2次予選、ブラジル遠征、最終予選第1戦と4―3―3で戦ってきた。

 24日にサウジアラビアのジッダで行われた第1戦できのうしなかった4バック。3-4-3で、高橋はな、熊谷、南萌華が務めた。重圧の中での3バック変更。「やっぱり初戦でなかなか、相手との立ち位置の関係でうまくいかなかった分、第2戦、すごくチームとして修正できたなって思いましたし、あの中で、最後押しこまれてしまいましたけど、しっかり点を取って勝ち切れたことは、すごく次につながる試合ができたかなと思ってます」と言葉に力を込めた。

 高橋は、攻撃時は大胆にビルドアップ。先制点を叩き出し「押し込むだけでした」と笑顔。守備面では1対1の場面で奮闘も「失点のところも私のミス」と反省も忘れなかった。

 昨年のW杯ニュージーランド・オーストラリア共催大会で力を発揮した3バック。勝負の決断を下した池田太監督(53)は「前線に多く選手を使いたかったのでその形をつくった」と意図を説明。「選手たちがタフに戦ってくれました。選手たちが持っているもの全てを出してくれた。タフな環境で勝ち取った環境は選手を成長させる。パリでは一番いい色のメダルを目指して戦います!」と手応えとともに、さらなる進化を誓った。

 パリ五輪の出場を決めた日本代表の次戦は4月7日に米国で行われる「SheBelieves Cup」の準決勝・米国戦となる。参加国は開催国の米国とブラジル、カナダ、日本の4カ国で、10日には決勝、もしくは3位決定戦が行われる。5月26日~6月6日には海外遠征が予定され、7月8~13日までトレーニングキャンプを行い、7月25日のパリ五輪の開幕を迎える。

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