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なでしこ主将・熊谷 パリ五輪決めた瞬間に安堵の涙、涙…「本当に正直に…ホッと」「金メダル目指して」

[ 2024年2月28日 20:52 ]

パリ五輪アジア最終予選第2戦   日本2―1北朝鮮 ( 2024年2月28日    国立競技場 )

<日本・北朝鮮>パリ五輪を決め、感極まる熊谷(中央)(撮影・木村 揚輔)
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 サッカー女子日本代表「なでしこジャパン」(FIFAランク8位)は28日、東京・国立競技場で北朝鮮(同9位)と対戦。パリ切符が懸かった大一番は、前半26分にDF高橋はな(24、三菱重工浦和)が先制ゴール、後半31分に藤野あおば(20、日テレ東京V)がチーム2点目を頭で叩きこむなど北朝鮮との激闘を制し、2大会連続6度目の五輪出場を決めた。

 緊迫の一戦を制した熊谷紗希(33、ローマ)は、勝利の瞬間、安堵(あんど)の涙を止められなかった。そして目を潤ませながら勝利インタビューに現れた主将は「本当に正直に一言…ホッとしています」と素直な思いを吐露。そして大きな声で「本当にうれしいです。ありがとうございました!」と2万777人が駆け付けた国立のスタンドに感謝の思いを伝えた。

 重圧の中での3バック。「やっぱり初戦でなかなか、相手との立ち位置の関係でうまくいかなかった分、第2戦、すごくチームとして修正できたなって思いましたし、あの中で、最後押しこまれてしまいましたけど、しっかり点を取って勝ち切れたことは、すごく次につながる試合ができたかなと思ってます」と言葉に力を込めた。

 第1戦の前に選手ミーティングでは、リオ五輪を逃した時の経験もチームメートに話した。「本当に最高のチームで、もっともっと長くやりたいって、チームには伝えていて。それが本当にパリで実現できることになりました。皆さんとパリをつかめたこと、凄くうれしく思ってます。パリ出場権を勝ち取れましたけど、まだまだまだパリまで時間があるし、そこに向かってあの成長できるチームであると思ってます」。

 苦しみの中でつかんだパリ五輪切符。「パリで金メダルを目指して、また全員で頑張っていきたいと思います」。熊谷の顔に笑顔が戻った。

 なでしこが3バックでスタートから臨むのは、23年W杯以来。その後の国際親善試合アルゼンチン戦で初めて4―3―3を取り入れ、アジア2次予選、ブラジル遠征、最終予選第1戦と4―3―3で戦ってきた。

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