なでしこJ　高橋はな先制弾で前半1―0で折り返す　北朝鮮の猛攻しのぐ　勝てばパリ五輪切符の国立決戦

パリ五輪アジア最終予選第2戦   日本－北朝鮮 （ 2024年2月28日    国立競技場 ）

＜サッカー女子　日本・北朝鮮＞前半、先制ゴールを決めた高橋（背番号5）を祝福する選手たち（撮影・木村　揚輔）
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　2大会連続6度目の五輪出場を目指すサッカー女子日本代表「なでしこジャパン」（FIFAランク8位）は28日、東京・国立競技場で北朝鮮（同9位）と対戦。パリ切符が懸かった大一番で、前半を1―0で折り返した。

　勝負の大一番へ池田監督は先発メンバーを2人変更。DF北川ひかるとFW上野真実を起用した。サウジアラビア・ジッダで行われた第1戦は0―0のスコアレスドロー。勝った方がパリ切符獲得となる大一番で前半から積極的にゴールを狙った。一方の北朝鮮は、序盤から激しいプレーの連続で、スタンドからはブーイングも。中盤は、北朝鮮が軽快なパス回しで日本ゴールに迫った。

　しかし、前半26分。相手陣中央でFKを得ると、先発起用の北川が左足でゴール正面に浮き球のパスを供給。相手にはね返されたものの、上野真実が頭で折り返す。これに反応した田中美南のヘディングシュートは相手守備とクロスバーに阻まれるも、最後はDF高橋はなが押し込みゴールネットを揺らした。失点後も集中力を切らさず日本ゴールに迫った北朝鮮。前半終了間際にはゴール左隅に決定的なシュートを打たれるも山下がパンチングで押し出すなど、猛攻をしのぎ前半を1―0で終えた。

　なでしこが3バックでスタートから臨むのは、23年W杯以来。その後の国際親善試合アルゼンチン戦で初めて4―3―3を取り入れ、アジア2次予選、ブラジル遠征、最終予選第1戦と4―3―3で戦ってきた。

　前後半90分を終えても同点の場合は15分ハーフの延長を実施。それでも決着がつかない場合はPK戦で勝敗を決める。勝利が絶対条件の大一番で、日本は2012年ロンドン大会銀メダル以来、3大会ぶりのメダル獲得へ2大会連続の五輪切符を目指す。

　日本のスタメンは以下の通り。

GK　山下杏也加
DF　清水梨紗、南萌華、高橋はな、北川ひかる
MF　熊谷紗希、長野風花、長谷川唯
FW　上野真実、田中美南、藤野あおば