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田中碧 “超辛口”自己採点「何も手に入れずに終わった」「圧倒的な個人になること」

[ 2022年12月13日 18:37 ]

日本代表MF田中碧
Photo By スポニチ

 サッカーFIFAワールドカップ(W杯)日本代表MF田中碧(24=デュッセルドルフ)が13日、日本テレビ系「news every.」(月~金曜後3・50)のインタビューに答え、大会での自身を超辛口に総括した。

 1次リーグE組のスペイン戦では、1―1で迎えた後半6分、ゴール前に詰め、MF三笘薫の“三笘の1ミリ”と呼ばれるギリギリの折り返しを押し込み、チームを逆転勝利に導いた。強豪ぞろいの組を首位通過したが、決勝トーナメント1回戦でクロアチアにPK戦の末、敗れ、16強で姿を消した。

 敗北が決まった瞬間の景色は、田中の脳裏に残っているという。「PK戦で最後、終わって、ずっと立ち尽くしていた瞬間、相手の選手た喜んでいる瞬間は、今までで一番、悔しかったなというか。あの光景は忘れることはないだろうなと思います」と振り返った。

 日本はW杯で過去に4度、決勝トーナメントに進出しているが、いずれも1回戦で敗退。8強には1度も進めていない。超えなければいけない16強の壁について、田中は「高いなと思います」と冷静に分析。「どの国とやっても負けていただろうなって思います。クロアチアに負けたというよりかは、ベスト16の舞台で負けたというか」と謙虚に語った。

 自身の今後の課題は「全てですね」ときっぱり。「W杯の全ての試合で圧倒的にならないと勝てないんだろうなとは思うので、自分の何が通用したかというよりは、何も通用しなかった感があるので。自分がより存在感を出せる選手にならなきゃいけない」と、言葉に力を込めた。

 自己評価は「30点ですかね。100点満点中」と超辛口。「何も残らなかったですね。W杯という結果が求められる舞台で、今まで以上の結果を出せなかったというところで、手に入れたものは何もなかったなと思いますし、個人のパフォーマンスとしても満足できるものは全くなかったので。いろいろな気づきはありましたけど、何か手に入れたかと言われると、何も手に入れずに終わってしまったなという感覚ではありました」と、自分自身に対して厳しい言葉を並べた。

 今後もそのストイックな精神で、自身の成長に磨きをかける。「W杯の舞台で120%出さなきゃいけない状況では、上には行けないだろうなとすごく感じていて。今はまだ120%、130%、140%を出してやっと追いつくというか、そうじゃないと戦えない」と分析。「70%、80%でも彼らを上回れるような、圧倒的な個人になることが、僕自身にできることなのかなと思います」と、覚悟を口にした。

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