【日本かく戦え】スピードでスタミナ消耗させる

FIFAワールドカップ（W杯）カタール大会

コスタリカ戦では第1戦の先発メンバーをベンチに置き堂安（手前左）らが先発（撮影・小海途　良幹）
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　「スピード×スタミナ」が、打破のポイントと見る。チームとしての圧巻の完成度を誇るスペインだが、ほころびが出るとすれば、疲労の蓄積による小さなミスか。スペインは初戦のコスタリカ戦から27日のドイツ戦で、右サイドバックのアスピリクエタ→カルバハルの1人しか先発を代えなかった。日本戦では多少の入れ替えも想定される一方で、万が一落とせば敗退の危機。「日本に勝ちにいくことだけは確かだ」と話すルイスエンリケ監督が慎重を期して主力を継続起用することも考えられる。

　そこで日本側は、何としてもコスタリカ戦のターンオーバーで温存した体力を、再びの金星に昇華させてほしい。スペインはGKが蹴り出さず、必ず最終ラインから細かくつないでくる。日本は前田らを筆頭にとにかく前線から速く追い回し、ミスを誘う。そして次々にフレッシュな選手を送り込み、スペインの疲労がピークに達した瞬間に出たズレを仕留める。それが勝機となりそうだ。（波多野　詩菜）