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城彰二氏 日本代表、スペイン戦は自陣に引いてカウンター狙いを

[ 2022年11月29日 05:10 ]

FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会

コスタリカ戦、倒される鎌田(右から2人目)=撮影・小海途 良幹
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 【城彰二 視点】スペインは終盤に失点して追いつかれて引き分けたが、攻撃力は初戦のコスタリカ戦と同様に素晴らしかった。FWオルモ、MFガビ、ペドリら技術があって質の高い若くて良い選手が多い。長短のパスを交えて相手の守備を崩していく攻撃の完成度は高い。FWモラタも復調して結果を出した。若手とベテランがフィットしていて隙がない。モラタのゴールは左からのクロスをニアサイドで右足アウトで触って決めたが、パスの精度と動きの質の高さが出ていた。

 スペインは第3戦は全力で勝ちに来るので、日本は主導権を握られて難しい試合になる。そこで参考にしたいのがコスタリカで、それしかゲームプランは思い浮かばない。コスタリカは日本相手に自陣に引いてしっかりと守り、わずかなチャンスをものにした。

 スペインには前からプレスをかけにいっても簡単に外されるし、パスを回されて走らされるだけ。それならハーフコートでしっかり守るしかない。そうすれば、一度や二度はチャンスが来る。その時に人数をかけて攻めていけるかがポイントになる。

 コスタリカも日本相手に前半は必死で守ってチャンスはなかったが、後半36分に一気に4人が攻めていって日本のミスを誘い、決勝点を奪った。これは参考になるはず。スペインも必ず一度や二度はミスをするはずで、それまでじっと耐えることだ。東京五輪では準決勝でスペインに延長で敗れたものの、がっちり守って最後まで苦しめた。森保ジャパンはコスタリカから学ぶことも必要だと思う。(元日本代表FW)

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2022年11月29日のニュース