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シャルク2発!浦和新助っ人が連勝呼んだ 衝撃FK弾に自賛「武器だと思っている」

[ 2022年4月20日 05:30 ]

ACL東地区F組   浦和5ー0山東 ( 2022年4月18日    ブリラム )

山東戦の後半、競り合う浦和・シャルク(手前)=ブリラム(共同)
Photo By 共同

 東地区F組の浦和は18日、第2戦で山東(中国)に5―0で大勝した。5日に合流した新加入のオランダ人FWアレックス・シャルク(29)が2ゴールで期待に応えた。後半開始から投入されると9分に左足で来日初得点を記録し、同31分には衝撃の約30メートルFK弾。即戦力の期待に応えてみせた。2連勝を飾ったチームはF組首位。21日の第3戦で大邱(韓国)と対戦する。

 ボールの近くに立つのはシャルクただ一人だった。右足で狙うのが難しい右寄りの位置だが、小細工はない。主審の笛が鳴ると細かいステップから右足を振り抜いた。鋭い足先の振りで放たれたシュートは鋭く曲がり、落ちる。横っ跳びした相手GKに触れられることなくゴールネットを揺らした。後半31分に生まれた約30メートルの衝撃的なFK弾だった。

 「たくさんトレーニングしてきた。自分の武器だと思っているし、クオリティーにも自信がある。新しいチームに来たばかりで、全てのFKを蹴ろうとする傲慢(ごうまん)な姿を見せたくはなかったが、あのFKはチャンスだと思った」

 後半開始から投入されると、即戦力としての実力を発揮した。同3分に左サイドでボールを受けると、素早いターンや急激なストップ&ゴーで相手DFを翻弄(ほんろう)。さらに9分には待望の瞬間が待っていた。クロスの折り返しに走り込みながら左足で合わせる。チームメートと抱き合って喜んだ来日初得点は「ストライカーらしいゴール」と納得の一発だった。

 これで勝ち点6のF組首位。この大会で初戦から2連勝するのは、8回目の出場で2度目。1度目が前回優勝の17年大会。その際も初戦で4得点、第2戦で5得点しており同じ道をたどっている。

 シャルクがチームに合流したのは今月5日とまだ日は浅い。「周りのことを知ったり順応する期間がこれからも必要になってくると思うが、ACLで2ゴールを決めてデビューすることができてうれしい」。それでも周囲を納得させるパフォーマンスを披露。これからさらに連係を磨いて、ギアを上げていく。

 ◇アレックス・シャルク 1992年8月7日生まれ、オランダ・ブレダ出身の29歳。オランダ1部(当時)NACブレダの下部組織で育ち、11年にトップチームデビュー。その後はスコットランド1部ロス・カウンティーなどでプレーし、3月にスイス1部セルベトから浦和に完全移籍で加入した。U―21オランダ代表経験もある。1メートル71、68キロ。

 ≪先発9人変更≫1次リーグ初戦のライオンC戦から中2日の過酷日程をチーム力でねじ伏せた。GK鈴木とDFショルツを除いた先発9人を変更し、大卒1年目のMF安居やDF宮本らを起用。それでもボール保持率は圧巻の83.4%と相手を圧倒した。ロドリゲス監督は「勝ち点3を取ることができて非常にうれしい。全体的に見ると良かった」と納得の表情。大きな手応えを口にした。

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