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【Jトピ~データで読み解く】C大阪の鉄人GK金鎮鉉が定位置を譲らない理由 J1外国人出場記録に王手

[ 2022年4月20日 13:57 ]

C大阪・GK金鎮鉉
Photo By スポニチ

 J1C大阪の元韓国代表GK金鎮鉉(キム・ジンヒョン、34)は、今季も開幕からゴールマウスを守り続けている。1メートル94の長身を生かしたセービングと、攻撃につなげる正確なフィードで後方からチームを支えている。

 チームの絶対的守護神として君臨する金鎮鉉は、17年4月1日の横浜戦からJ1連続フル出場を継続中。17日の福岡戦では試合数を179に伸ばし、DF中沢佑二(13~18年横浜)の178試合を抜いて、歴代3位の記録をマークした。

 前節から2戦連続完封で堅守を披露。ベテランらしく、熟練した技術を見せている。今季はPA外からの被シュートは計40本打たれているが、被シュート35本以上の6チームの中で失点0はC大阪だけ。リーチの長さも生かした守備範囲の広さで、PA外からの枠内シュートは13本全てセーブしている。

 キャッチングの技術も高く、94回は清水の日本代表GK権田の91回を上回る全選手最多。GKがキャッチした後のパスと定義されるGKフィードのうち、特に攻撃の起点にもなるロングフィードは権田の49本を大きく上回る65本で、成功率54%は20本以上試行した11人の中で最も高い。

 09年に加入したC大阪一筋でプレーし、今季で14年目。昨年には“ミスター・セレッソ”ことMF森島寛晃のJ1通算318試合を抜いてクラブ最多とし、現在332試合に出場している。次戦29日の鹿島戦で出場を果たせば、横浜などで活躍したFWマルキーニョスの持つ外国人選手のJ1通算最多出場記録333試合に並ぶ。また、歴代7人目、外国人初の100試合無失点にあと8と迫っている。

 元鹿島のGK曽ケ端準(07~14年)が持つ244試合連続フル出場まではあと2年必要だが、これまでのプレーを継続できれば偉大な記録の更新も不可能ではないだろう。(データ提供:データスタジアム)

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2022年4月20日のニュース