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バロンドールの選考基準が変更 対象期間は1~12月から8~7月に 評価は個人パフォーマンスが最優先

[ 2022年3月12日 12:13 ]

 サッカー専門誌フランス・フットボールは11日、年間の世界最優秀選手に贈る「バロンドール」の選考基準を見直すと発表した。

 対象期間を従来の1~12月ではなく、欧州のシーズンに合わせた8~7月に変更。今年7月に行われる女子欧州選手権は現在進行中の21~22年シーズンの表彰対象となるが、11月21日開幕のW杯カタール大会は22~23年に回る。もともと欧州最優秀選手を表彰するために1956年から始まったバロンドールは対象が全世界の選手に拡大された2007年以降も欧州以外のクラブで活躍する選手が選ばれたことはなく、対象期間を欧州のシーズンに合わせて明確化することで、評価をしやすくする狙いがありそうだ。

 また、フランスフットボール誌が中心になってきた候補者リストの選定に関しては公平性や透明化の観点から外部にも拡大。一方で投票に関しては21年に世界170カ国の報道関係者が対象だった男子をFIFAランキング上位100カ国、女子は上位50カ国に絞り込むことで、より専門的な知見に基づく投票結果の実現を意識する。

 選手の評価基準に関しては個人のパフォーマンスを最優先し、続いてチームとしての組織的なパフォーマンス、さらにフェアプレーに対する意識と品格が対象になるという。

 バロンドールはサッカー選手の個人表彰としては1991年に始まったFIFA最優秀選手よりも歴史が古く、最高の栄誉として定着。2010~15年はFIFA最優秀選手と合同で「FIFAバロンドール」として投票が行われたが、16年以降は個別で表彰する形に戻った。20年はコロナ禍の影響で中止となったが、21年はアルゼンチンの南米選手権優勝に貢献したFWリオネル・メッシ(パリSG、20~21年まではバルセロナ)が史上最多を更新する7度目の受賞を果たした。

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2022年3月12日のニュース