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来季限りで引退の長谷部 コーチとして27年までの異例契約にクラブ幹部「非の打ちどころがない」

[ 2022年2月18日 23:28 ]

Eフランクフルトの長谷部誠
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 サッカーのドイツ1部アイントラハト・フランクフルトは18日、元日本代表DF長谷部誠(38)が来季限りで引退し、その後はコーチに就任すると発表した。今季限りだった契約を27年まで延長する。長谷部はクラブを通じて「我々は8年にわたって多くのことを一緒に成し遂げてきた。これからも旅が続くことになってうれしい。クラブがコーチとしての第一歩を踏み出す機会を与えてくれることに深く感謝する」とコメントした。

 静岡県出身の長谷部は08年に浦和からウォルフスブルク入りし、ニュルンベルクを経て14年からEフランクフルトでMFやDFとして活躍。20年6月6日のマインツ戦ではドイツ1部309戦目の出場を果たし、元韓国代表FW車範根が持っていたアジア選手の最多出場記録を更新した。

 リーグ最年長選手となった今季はグラスナー新監督の下で控え扱いが続いた時期もあったが、昨年9月30日の欧州リーグ・アントワープ戦で先発して公式戦初勝利に貢献。3バックの中央で存在感を高めてチームの浮上に支えた。指導者ライセンス取得にも動き、選手契約延長に加えて異例とも言えるコーチとしての長期契約まで勝ち取ったのは人間性まで含めて高く評価されているあかしと言える。

 クレッシェ取締役は「長谷部は年齢を重ねてもブンデスリーガが求める高い水準を満たしている。人格的にも若い選手にとって重要な役割を担っている。誠は戦略家であり、チームに落ち着きをもたらす存在で、性格も非の打ちどころがない」と称賛。「我々にとって誠がお手本であり続けることは重要。彼にトップチームのコーチングスタッフとして初めての経験を積ませることが可能」と語った。

 18年W杯ロシア大会を最後に退いた日本代表でも歴代最多となる81試合で主将を務めた。本場の欧州で経験を重ね、将来的には指導者としての“日本代表復帰”にも期待が高まることになりそうだ。

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2022年2月18日のニュース