×

中田浩二氏 過密日程J1優勝争いの鍵は「好不調の波をなくすこと」

[ 2022年2月18日 05:30 ]

中田浩二氏
Photo By スポニチ

 【中田浩二氏J1展望】今季も優勝争いの本命は川崎F、対抗は浦和、神戸、横浜とみている。川崎Fは主力だったMF田中と三笘が昨夏に、オフにもMF旗手が欧州へ移籍したが、MFチャナティップ、DF瀬古らを補強して選手層は厚い。3連覇は簡単ではないが、新戦力がなじめば穴はなく、戦力的にはNo・1だ。浦和は富士フイルム・スーパー杯で川崎Fに完勝。メンバーは少し入れ替わったもののロドリゲス監督のサッカーが浸透し、ブロックをつくってしっかり守りながら鋭い攻めを見せていた。強度も高く、1年間この強度を維持して戦うことができれば面白い。神戸はFW大迫がキャンプからしっかりできていて前線に決定力がある。MF扇原、DF槙野ら補強も的確で、昨季も三浦監督の下で安定した戦いができていたが、そのベースがあるだけに期待できる。横浜もFW前田とDFチアゴ・マルチンスが抜けたが、FWアンデルソン・ロペス、DFエドゥアルド、小池裕ら補強もできた。昨年途中から指揮を執るマスカット監督のやりたいことも落とし込めている。

 その次のグループが鹿島、名古屋、FC東京あたり。鹿島は欧州の監督(スイス出身のレネ・ヴァイラー氏)に代わって合流が遅れているが、元々力があり、補強もMF樋口、欧州から戻ったFW鈴木が加わった。名古屋も昨季のベースに長谷川新監督の堅守速攻はマッチするので、面白いチームになる。MF前田が抜けたのは痛いが、戦力的には上位に来る。

 今季は中断がなく、仕切り直しができないのでスタートダッシュが大事。さらに川崎F、浦和、横浜、神戸はACLがある。過密日程になるが、集中開催なので勢いを維持できるかということになる。波を小さく、ポイントを落とすことがないように戦えるかが勝敗を分けるだろう。(元日本代表DF)

続きを表示

2022年2月18日のニュース