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不動のCBコンビ不在の森保ジャパン、長友が救う!盟友・麻也から託された思い「佑都、頼んだ」

[ 2022年1月25日 05:30 ]

日本代表合宿初日、練習でクロスを上げる長友(撮影・光山 貴大) 
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 W杯アジア最終予選(27日中国戦、2月1日サウジアラビア戦)に向けた日本代表の国内合宿が24日、千葉市内で本格的にスタートした。同日にDF長友佑都(35=FC東京)がオンライン取材に対応。森保ジャパンを後方から支える吉田麻也(33=サンプドリア)と冨安健洋(23=アーセナル)のセンターバック陣が負傷で不在となる中、精神的な支柱としてチームを勝利に導くことを誓った。

 日本代表のエンブレムの意匠として用いられる八咫烏(やたがらす)が神武天皇を大和国に道案内したように、長友が経験の浅い選手たちにとってのアジア最終予選での道しるべとなる。

 「最終予選を戦うというところで、これまで感じたことのないくらいのプレッシャーがあると思う。そんな中でもナーバスにならずに特長を出せるような精神状態に自分もモチベートしてやれたら」

 最終予選6試合でB組最少3失点の堅守の中心にいた主将の吉田が右太腿負傷の影響で代表招集を見送られ、さらに招集されていた冨安が右ふくらはぎ負傷で辞退した。植田、谷口、板倉、中谷のセンターバック4人で、W杯最終予選のピッチに立っているのは植田の1試合だけ。経験値の低さは否めないが、数々の修羅場を乗り越えてきた35歳のサイドバックは「代わりに出てもしっかり戦える選手がいるので心配していない」と動じない。

 この日、練習前のジョギングでは先頭に立ち、メニューを消化する中でもいつも通りに周囲に声を掛けてポジティブな雰囲気をつくることに尽力。さらにサイドアタックの練習では中央への絶妙なクロスを連発し、言葉だけではなく、プレーでもチームをけん引する強い意志を示した。

 盟友の吉田から思いを預かった。「ケガしたときに連絡をした。今回は代表もあって、僕もちょっと心配だったので」。その際に「今回行けないから、佑都、頼んだ」と熱い気持ちを受け取った。Aマッチ通算131試合出場の大ベテランが、ピッチ内外で精神的支柱としてチームを勝利へと導く。

 ≪合宿初日は18人参加≫初日は18人が参加した。早朝に帰国した海外組の久保、前田らは約30分のジョギングでコンディション調整。国内組の7人はパス回しとシュート練習を組み合わせたメニューなど運動量の多い約1時間半のメニューを消化し、海外組の植田と田中も途中まで加わった。24日夜に帰国の伊東、川島、南野、柴崎、堂安は新型コロナ陰性確認の後、25日の練習から参加予定となっている。

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2022年1月25日のニュース